ABEJA でスクラムマスターをしている小川です
スクラムではスプリントの最後にレトロスペクティブという振り返りを行います。
私たちも「KPT」や「Fun Done Learn」などの手法を利用しています。
(あまり聞き馴染みない方もいらっしゃるかもしれませんが)私たちは「よこなーる」という手法も利用しているのですが、とっても使いやすいとチームでも好評だったので、今回はこちらをご紹介したいと思います!
すごくざっくりいうと、議論すべきポイントを絞れる「KPT」という感じかなと思います。
「よこなーる」とは?
よこなさんという方が考案された振り返り手法で、本家の説明サイトはこちらになります。 ihcomega.hatenadiary.com
- Keep とProblem が左右に分かれている構図になっています。
- Keep は「お礼したいこと」「ドヤりたいこと」「続けたいこと」に分かれています
- Problem の方は「聞いてほしいこと」「変えたい、なんとかしたいこと」に分かれます
使い方自体は「KPT」やその他の手法と同様に、各自が最近あったことを付箋に書いて、しっくり来るところに貼り付けて、みんなで眺めて話し合います。
進め方は、右上の「聞いてほしいこと」から時計回りに発表しあって、最後に「お礼したいこと」で締めくくる、という美しい流れで進めることができます(笑)
実は、「よこなーる」の上半分は単に吐き出したいこと(共有することに意味があり、あまり議論を深掘らなくてもいい)というように扱えるので、チームの議論を下半分にフォーカスさせることが可能です!
「KPT」や「Fun Done Learn」をやるときに陥りがちな、「どこを議論の的にしようか?」といったような迷いもないので、ファシリテーションがしやすい効果もあります!(これが一番大きい効果です!)
また、Try の領域が用意されていないのもポイントかなと思っています。 無理してTry を設定しようとして、チームにとってあまり効果が高くない(もしくは妥協の産物的な?)Try が作られてしまうようなこともないのかなと思いました。
(Try はチームの成長に資する具体的なアクションプランとなるので、レトロスペクティブでTry を設定することが望ましいと思いますが、メンバー同士の考えや感情の見える化/共感ができただけでもレトロスペクティブの恩恵を受けれていると思います。)
実録!「よこなーる」やってみた!
実際に私たちが実施した「よこなーる」を大公開します!
線で繋がっていたり四角でくくられているところが、議論したポイントになっています。
右下にフォーカスを当てて議論されていることが見て取れますね。
ファシリテーションをした開発者からも「上半分に気を揉まずに進行ができて楽だった」というコメントをもらえました!
「よこなーる」まとめ
というわけで、「よこなーる」のまとめです。
レトロスペクティブのネタ切れ、マンネリ、ファシリテーションのつらみ、、、などのお悩みを抱えている方は是非お試しください。
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