ABEJA Tech Blog

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【ABEJAアジャイル活動記録】ユーザーストーリーマッピングでチーム開発の理解共通化を爆上げする!

こんにちは!ABEJA でスクラムマスターをしている小川です。

私たちの開発チームでは、新機能開発に先立ってマイルストーンを明確にするために、みんなでユーザーストーリーマッピングを作ってます。

今回は、ユーザーストーリーマッピングで得られる様々な恩恵についてお伝えしたいと思います!

ざっくりとユーザーストーリーマッピングについて説明しますと、横方向でペルソナの業務(ユーザーアクティビティ)の流れを表現して、各アクティビティの下に提供したい価値(ユーザーストーリー)を並べることができます。 ユーザーストーリーを縦方向に並べることで、機能の進化や優先度(マイルストーン)も同時に表現ができるようになっています!

ユーザーストーリーマッピングの例 ※ペルソナは架空の人物です

スクラムチームの場合は、プロダクトバックログに補足する形で利用されると良いかと思います!

ちなみに、私たちはユーザーストーリーマッピングをmiro で作ってます。 miro にはアジャイル開発に有用な各種テンプレートも用意されているようです。 miro は何かと便利で重宝してます!

ユーザーストーリーマッピングの恩恵

1. チームの開発マイルストーンに対する透明性向上

プロダクトオーナーと開発者に加えてビジネスメンバーも交えてユーザーストーリーマッピングを更新させているのですが、その恩恵として、ユーザ価値について全員が同じ認識で考えることができました。透明性が爆上がりです!

前述の通り、マイルストーンも表現しやすいので、「初回リリースはここまで、次回リリースはここまで」のような合意形成もしやすいと感じています。 また、プロダクトオーナーやプロダクトマネージャーが目指したい/実現したい世界観をチームに説明しやすいとも思いました。

2. 議論参加者の焦点が合いやすい

価値の仮説検討時などで、参加者の焦点も揃うので、議論が進みやすく、アイデアも出やすいといった効果もありました!! 仮に議論が発散しても、例えば「それは別のユーザーストーリーとして追加しますね。」といった形で議論のトピックを明示的に分割して元の話に戻す、といった形で参加者の焦点を誘導したりということもやりやすいと思いました。

ビジネスメンバーとエンジニアメンバーなどの異なる視点や視野の垣根を越えて同じ方向を向いた議論がしやすい印象を持ってます。

3. INVEST なプロダクトバックログアイテム作成に役立つ

付箋一つ一つがユーザーストーリーになるので、この粒度でプロダクトバックログアイテム(PBI)にしても良さそうです!

ちなみに、この方法でPBI を作成すると「価値があって、単品でもリリース可能」なPBI に仕立てやすい(INVEST にしやすい!)ので、おすすめです!

これによって、技術スタック(例:フロントエンドとバックエンドなど)や工程(設計、実装、テスト)で分割したPBI を爆誕させてしまうことは避けられるのではと思います!

4. 仕様の検討や実装時に迷った時の判断材料になる

ペルソナとセットで定義しておくことにもメリットがあります。

開発中に仕様やUI/UX などの選択肢の判断に迷った時に、どういう属性を持った誰のどんな課題を解決するための開発をしているのかがすぐに分かるので、仕様の確定/合意形成に役立ちます!(場合によっては合意するまでもなく、やることが自明であったことに気づけたりもします)

スクラムでは仕様を全部決めてくれるような役割はありませんので、全員がユーザーストーリーに向きあうことが大切です!

ユーザーストーリーマッピング作成時に、スクラムマスターとしてどのように働きかけるべきか?

恩恵の多いユーザーストーリーマッピングですが、作成に不慣れなチームの場合は、スクラムマスターの働きかけも大切だと思いましたので、その点についても触れてみます。

例えば私は以下のようなことを意識してチームに働きかけをしました!

チームでユーザーストーリーマッピングを作成するときのスクラムマスターの介入ポイント
  • 1. ペルソナ(利用者)を意識できてない時には気づかす
  • 2. How(技術的ソリューション)の議論に入って参加者が悩み始めたら、Why/What から考えると良さそうだという気づきを与える
  • 3. 記載する情報が増えすぎている(横軸/縦軸の2次元を超えたり、注釈がたくさん付き始めたりなど)場合には、シンプルにできないか参加者に問いかけてみる
  • 3 については、そもそもそのような状態に至っているときには、観察の上で何らかの適切な介入が必要そうですが、単純に複雑になると後で見返した時にわからなくなるので注意したいです。

    また、ユーザーストーリーマッピングの作成に限らず、介入すぎても自己管理型チーム形成を阻害してしまいますので注意が必要です。 良くも悪しくもスクラムマスターの声は大きく感じさせてしまう(チームへの影響力が大きい)傾向があるので、話の腰を折ってしまったり、場合によっては心理的安全性をも損ないかねないので、見守る時と介入する時のバランス感覚はとても大切ですね。

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