これはABEJAアドベントカレンダー2024の13日目の記事です。 こんにちは、ABEJA Platform に搭載しているアプリケーション、「ABEJA Insight for Retail」の開発と運用を担当しているチームのリーダーを務めている森永です。
突然ですが、 みなさんのチームではどんなリモートワークの工夫をしていますか??
ABEJA 内のエンジニアリングに関わるチームでは、フルリモートでの働き方を取り入れており、弊チームでも関東圏外から参画しているメンバーが複数在籍しています。
最近はリモートワーク下でのマネジメントの難しさや会社資産の有効活用を謳い、各社ともに RTO の動きが強まっていますが、弊チームではリモートでも成果が上がるように日々工夫を続けていて、リモートでもオンサイトと変わらないレベルの協調性を発揮して普段の業務に取り組んでいます。
また、一般的にはリモート参加のメンバーがいるスクラムはアンチパターンと言われる中でも、弊チームではスクラムを用いたアジャイル開発を 2 年以上継続して取り入れており、安定した成果を出せています。
そのようなリモートでも成果の上がるチームを実現できているのは、下記の 2 点大きく寄与していると考えています
- 優秀な人材が集まっているから
- ツールを適材適所で使いこなせているから
人材に関しては、中々再現性を担保するのが難しいと思う反面、 ツールの活用方法に関しては、他のチームや他社さんのエンジニアリング チームでも参考になる部分があるのでは?と思い、今年の振り返りも兼ねて今回の記事の執筆することしました。
リモートのペアモブ作業で便利
Web 会議ツール Pop
ペアモブ作業でよく課題になるのが、画面を共有しているドライバーに口頭で指示をするのが難しい操作があるとぐだぐだになってしまうことだと思います。
Pop では共有された画面を他の参加者が操作することができるので、このようなストレスから解放され、まるでオンサイトにいるような感覚でペアモブの作業を進めることができます!
コーディング画面だけをみるセッションであれば、 VSCode の Live Share でも同等の機能を使えますが、例えばフロントエンドの作業をしている時にブラウザ画面も一緒に操作したいなんて時にはやはり Pop 一択になります。
歴史を辿ると、Slack に買収された Screenhero という会社の共同創業者が Slack から独立して作ったアプリケーションだそうで、 UI も Slack のハドル上で行う画面共有と一部似ている部分があります。(画面上に加筆できる機能はまさにそのままだと思いました) Screenhero は元々リモートでのペアプロに主軸を置いた機能だったようなのですが、 Slack 買収後はそのような機能開発は一切行われなかったので、 Pop を作ることを決意したそうです。 *2
チームで使ってみて好評でしたので、よかったら次のペアプロやモブプロで使ってみてください!
リモート会議で便利
ホワイトボードツール (Miro, FigJam, draw.io etc.)
今となってはあって当たり前だと感じは思いますが、これらのツールは本当に革命的だと思っていて、すでにリアルのホワイトボードだと逆に作業効率が落ちているように感じてしまうくらいなくてはならない存在です (笑)。
弊チームでは基本的に Miro を使って以下のことを行っていますが、FigJam でも同等のことがやりやすいかと思います!
- アイデア共有のための簡単な図式化
- ETL 基盤データフローを整理したアーキテクチャ図の書き出し
- ユーザーストーリーマッピング
- KPT のように各人の意見を付箋に書いて議論を進めていくワーク
- etc.
特に Miro (FigJam) は複数人が同時編集するような作業の時にかなり便利で、同期的に資料を作成するような作業では Google Slide も活用することも多かったのですが、発表用の資料作成を行う場面以外では使わなくなりました。
一方で、ER 図や UML を用いた図に関しては draw.io の方が機能面において記述しやすいため、 Miro と使い分けています。
加えて、 draw.io は以下の VSCode 拡張機能と組み合わせることで、プロジェクト内にある *.drawio
*.drawio.svg
*.drawio.png
のファイルを VSCode 上で編集することができるので、レポジトリに実装前段階の設計資料として図を残しておきたい場合に便利です。
Web ルーレット
見た目通りの機能を提供する本当にシンプルなサイトです。 テキストボックスに選択肢を入力し、ルーレット自体をクリックして回すことができます。
会議での進行役を決める時に意外と盛り上がったりアイスブレイクとして効果的なので、ランダムで何かを選びたい時にぜひ使ってみてください!
リモート特有のうっかり忘れ防止
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ミーティングの開始時間 1 分前に自動的に Google Meets のタブを開いてくれるツール
リモートで作業に集中していると、ついつい予定に入っていたミーティングの通知を見逃してしまうことありませんか?
お恥ずかしながら私も時々ありましたし、重要な予定が入っている日に時間を気にしながら作業して集中しづらいなんてこともありました。
こちらの Google Chrome 拡張機能を使うことで、Google Meets を利用されている方は会議の入り忘れを圧倒的に少なくできます!(実体験)
最後に
以上でリモート業務を進める中で、特に紹介したかった便利ツールをお伝えしました。 来年も数多の効率化ツールを触ることで、より効率よく業務をこなしていくための糸口を見つけていきたいなと思っています。
本記事が読んでいただいた方のお役に立てていれば幸いです!
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