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ABEJA開発合宿開催レポート 〜ソフトウェアハッカソン〜

こんにちは!プラットフォーム共通基盤グループでエンジニアをしている和田です。今回はABEJA社内で開発合宿が開催されましたので、レポートを記そうと思います!こちらはABEJAアドベントカレンダー2025の2日目の記事です。

t-Expertsとは

「t-Experts(テクスパート)」とはtech-expertsの略で、ビジネス・テックサイドを問わず、顧客にとっての技術のエキスパートであろう!という決意のもと、LLMやデータ分析、各種AIツール、ロボティクス領域などの研鑽を積む社内プロジェクト(という皮を被った部活動)です。本合宿もそうですが、初心者が入りやすいような設計を意識しています。

開発合宿概要

代表取締役COO 小間からの呼びかけで始まったt-Experts合宿の企画ですが、好評につき2025秋も開催しました。今回の合宿のテーマは、楽しむことだけを考えてバイブコーディングで開発をする!でした。合宿の成果ってなんだろう?これだけの会社のコアメンバーの時間を使って、それに相応するものとは?業務への還元?作ったものがそのまま活きる?などを考えていましたが、小間が皆が楽しむことだけを考えてという言葉が決め手となり、このテーマになりました。

具体的には、開発期間後に後述するコンテストを行い、その完成度を評価します。肩肘張りすぎないコンテンツを一日で開発し、普段のプロジェクトでは一緒にならないABEJAメンバーとの、ランダムなチーム編成での開発を楽しむ目的として開発合宿が企画されました。

その他、最大1000円分のお菓子やつまめるものをそれぞれ買ってきて、開発しながら皆でたべたり、ノートを持参して、そこに今日ナイスだった人にシールをプレゼントをしたりと、様々なコンテンツを用意してくださいました。

コンテストのルール

下記の概念の中から、あみだくじで個別テーマを決めました。

- つなげる
    - 例:お客さんのペルソナに合わせた手土産レコメンド
- わらえる
    - 例:社内あるある自動検知システム、「お疲れ様です」の多様性スコアリング
- いやす
    - 例:仮想ペット
- みえるかする
    - 例:顔写真からその日の元気を判定、ランチ誘っていいか判定
- さかさまにする
    - 例:不便にする、忘れるためのアプリ
- ととのえる
    - 例:ワークスペース周辺のランチマップ

評価基準

  • プレゼン観点
    1. 心が動く内容ですか?
    2. ロジックも伴っていますか?
    3. (みんなの意思を込められていますか?)
  • 開発観点
    1. チーム一丸での開発体制・アプローチはいい感じ?
    2. ちゃんと動きますか?
    3. 使い続けたいと思えますか?
    4. ワクワクするポイントありますか?

合宿の様子(全体)

企画、運営をt-expertsメンバーが引っ張ってくださり、全チームが最終的に動くデモを見せられるところまで作りきり、ビズ / エンジニア関係なく、誰もが役割を持ってチーム開発ができたと思います。

スケジュール

Date time(from) time(to) contents
10/31 12:30 12:50 集合
12:50 13:00 着席・用意
13:00 13:20 合宿オリエン開始・アイスブレイク
13:20 18:00 1日目ワーク
18:00 19:00 自由時間(休憩、お風呂、開発の続き等)
19:00 21:00 夕食・宴会
21:00 - 自由時間(休憩、お風呂、開発の続き等)
11/1 7:00 - 起床
7:30 8:30 朝食
8:30 9:00 荷造り・部屋退出
9:00 12:00 2日目ワーク(発表・会議室撤収含む)
12:00 - 解散

開発以外の部分についても振り返ります。 前回と同じ会場(マホロバマインズ三浦)を利用したのですが、やっぱり食事が美味しかったです! 三浦半島ということもあり、マグロをはじめとした海鮮が絶品。飲み放題に加え、ご飯もおかわりし放題で大満足でした。朝食のバイキングももちろん美味しかったのですが、個人的にはスムージーがとても美味しかったです(笑)。マホロバマインズ三浦、非常におすすめです。

お風呂は温泉で、夕食会場でも会話は弾みましたが、場所を変えてまた別の方と、役職も超えて雑談ができました。オフィスでは話せないようなことも、たくさん話せた気がします。 食事やお風呂のあとは、開発をしたり、カードゲームをしたり、各々が思い思いに過ごしました。普段はあまりしないような話もできました。

この合宿全体を通して、普段プロジェクトで一緒にならないメンバーとも交流を深めるとても貴重な機会になりました。写真を見ると、まるで修学旅行のようだなと思い出しますね。

開発の様子

チームA:さかさにする

若者が自撮りをする時のように、スマホを「さかさ」にして撮影するiOSアプリです。画質の良い外カメラを使える利点がある一方、画面が見えなくなる課題を「AIによるリアルタイム音声フィードバック」で解決しました。iOSネイティブ開発とAI部分(OpenAI Realtime API)を並行して進め、最終的にiPhone実機でスムーズに動作させるところまで完成させました。

チームB:いやす

「人と話すことには癒やし効果がある」という前提で作られたプロダクトです。仕事の合間に休憩をレコメンドし、同じく休憩が必要な人をマッチングして小噺ができるオンライン通話ツールを開発しました。「つながったはいいが話すことがない」という事態を防ぐため、トークテーマも自動生成します。時間内に実装しきれなかったものの、「長時間PC前にいる人の自動検知」や「表情や会話内容から個人の好みに合わせたトークテーマの最適化」など、LLMを活用した機能拡張も構想しています。

チームC:ととのえる

「打倒 Geppo! ユーザーの悩みを引き出しやすくする Nippo!」を掲げ、マネージャーへのレポート時にユーザーを匿名化することで、心理的安全性を高めるツールを開発しました。今回は未実装ですが、SlackやGoogle Calendarの日々のやりとりから、そのユーザーに最適な質問を自動生成して投げかける機能も計画していました。

チームD:わらえる

会議の内容を定期的に解析し、「ゆっくり霊夢」が音声と文字でツッコミを入れてくれるChrome拡張機能です。Human in the Loopによるプロンプト改善や、ツッコミ時の表情パターンの実装などを行いました。メンバー個々の得意分野を活かしつつ、全員に役割が行き渡るよう配慮したチーム開発ができていました。

結果と表彰

スコア1位はチームDのわらえるでした。 優勝したチームDの皆さんおめでとうございます!

ただ、今回は「全員金メダル」ということで、運営チームが全員分の金メダルを用意してくれていました!笑

合宿のまとめ

以上、ABEJAで実施した開発合宿のレポートでした。我々が技術を楽しんでいる様子が少しでも伝われば幸いです。

個人的には、新卒で入社してまだ8ヶ月ですが2回の合宿に参加でき、多くの方々とお話ができて貴重な経験になりました。やはり技術ももちろん大事ですが、社会人として多くの関わりを持てるのは素敵だなと思いました。 このようなイベントには積極的に参加すべきだと思いましたし、このような合宿が開かれるのもABEJAの一つの魅力だなとも思いました。

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